いい言葉18『共感性は「どこを切り取るか」によって決まる。』
私たち人間は社会というコミュニティの中で生きる動物なので、他人と感情を共有します。
嬉しさ、怒り、興奮、そして「正義」も共有して生きています。
しかし、人は他人とこれらの感情を共有するときに「どの描写を切り取るかによって決まります。」
例え話を1つしましょう。
ある王国がありました。
その年は食べ物が不足し、多くの人が飢えで死んでいます。
王国のお城には貯蓄用のお米が残っていました。
多くの民は王様を殺し、食糧を奪い、飢えをしのぎました。
この物語を読むと善の「民」が悪の王様を倒したように私たちは感じます。
ではこのような描写があればどうでしょう。
王様は来年も飢えで苦しむことを知っていて、
今年が飢えで多くの民が死ぬのをわかっていたので、
種まき用のお米を貯蓄しており、来週には民に分け与える計画を立てていました。
王様はできるだけ不必要な装飾品を他国に売ってそのお金で少しずつ食糧を民に供給していました。
王様自身も民に苦しい思いをさせているからと、ここ3日は何も食べていません…
この描写があればどうでしょうか?
王様は本当に悪者なのでしょうか?
このように私たちの感情などは
「誰視点」から見ているかによって大きく変化します。
だからこそできるだけ多くの視点から物事を見るように意識しましょう。
1人の意見を採用しすぎるにも考え物かもしれません。