ドラッカーの実践経営哲学〈望月護〉を読んで
今日は私が読んだドラッカーの本について書きたいと思います。
ピーター・ドラッカーさんは世界的に有名な経営学者・社会学者です。
今なおドラッカーの経営論は高く評価されており、今を活躍する多くの起業家や社長の愛読書になっています。
ではドラッカーのすごさとは何か?
それは経営論の教科書を世界で初めて作ったからです。
モノを売るとはどういうことか?
良いリーダーとは?
この質問にはじめて具体的な答えを出した人です。
今回はそのドラッカーの本の中で
『ドラッカーの実践経営哲学〈望月護〉』を紹介しようと思います。
https://www.amazon.co.jp/新版-ドラッカーの実践経営哲学-PHPビジネス新書-望月-護/dp/4569790674
先述した通り、ドラッカーは会社経営についてのことを多く語っています。
しかし学校現場にも役立つことがたくさんあると感じました。
解釈方法としては、
「教師=上司、生徒=部下」または「教師=会社、生徒=顧客」
と考えると教師がどのような行動をすればよいかが見えてきます。
他の教育本と違い会社経営の視点から教育を見るので新しい知識を得ることができると思います。
「いいものを作ったら売れる」は間違え
どれだけ性能のよい製品を作ったとしてもそれを顧客が必要としていない(需要がない)売れない。
売れる製品を作るためには顧客が何を欲しているのかを知るためにマーケティングを十分に行わなければいけない。
この文章はすごく当たり前に感じると思いますが、
すごいものを作ろうとして独り善がりになることって結構あると思います。
授業づくりでも生徒が何を求めているかを知ることが大切だとわかります。
教師が面白いと思って熱を持ってやっていた授業が、
生徒の理解度を超えていて生徒にとっては全然面白くない授業になるかもしれません。
生徒は授業に何を求めているのか?
この答えを常に考え続けることをしなければいけません。
そのために例えば定期的にアンケートをとるなどして常に生徒のニーズを把握しておく必要があるだろう。
お客さんが買っているのかモノやサービスではなくその効用である
突然ですが質問です
高級料理店の真のライバルはどこでしょうか?
安く食べることができるファミレスやラーメン店などの飲食店を想像する人が多いと思います。
しかし答えは違います。
正解は高級ジュエリー店です。
高級料理店はお客さんに高級感という「気持ち」にお金を払っているので、
必ずしもおいしいものを食べに来ている客だけではないのです。
おしゃれな店で、
おしゃれな服を着て、
おしゃれなワインを飲みながら、
おしゃれなご飯を食べる。
そんな高級感を味わうために人はお金を払っているのです。
だから同じ高級感を人に与えるジュエリー店がライバルになるのです。
このことから提供している商品を顧客が求めている価値には違いがあります。
これは学校教育でも考えなければいけない。
生徒は何のために勉強しているのか。
何のために授業をうけているのか。
これを考えることで生徒にとってよりよい授業を提供できるだろう。
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