アクティブラーニング方授業における『問い』
先日私の大学で
アクティブラーニングのデザイン
~理科授業における問いに着目して~
という題目の勉強会がありました。
講師としてNHK教育番組「考えるカラス」の制作に携わっておられる滋賀大学の加納圭教授が来てくださりました。
そこで学んだことを今日は書きたいと思います。
最後の問いかけによって思考の操作をすることができる
「C₄H₉Clの構造異性体をすべて書きなさい。」
「C₄H₉Clの構造異性体が何種類あるか書きなさい」
「C₄H₉Clの構造異性体が〇個下に書いてあります。このほかに異性体があるかどうか〇✕で答えなさい。〇の場合構造を書きなさい」
このように同じような問題でも問いかけ方によって回答者の視点を操作することができます。
学校では問題のミスを指摘するような観察眼が育ちにくい
定期テストで先生の作ったテストの間違いを発見して訂正をして回るという光景を時々見かけると思います。
このミスを見つけるというのは実は凄く難しいことです。
その分野の内容を完璧に理解しないと前提条件に無理があったり、答えがないことに気づけないからです。
このときミスを発見した人が一番頭を使っていて、一番勉強をしているのです。
ミスを見つける学習はもしかしたら、効果の高い問題なのかもしれません。
そもそも論を問題に
「そもそもどうして雲はできるのだろう?」
「そもそも電流ってどういうことなの?」
などのそもそも論というものを考えるとき人は今まで習ってきた知識をフル活用して考えます。
また周りの人と話したりして議論しあいながら答えを探す作業をすることができます。
これはアクティブラーニング型授業です。
そもそも論というものは身近な題材を扱うことに向いているし、考える内容も非常に多くなります。
これもうまく使うことでアクティブラーニング型授業を行うことができるのではないでしょうか?