Society5.0教育①
今回は今何かと話題になっているSociety5.0社会とそこで求められている教育について文科省の資料を読んだのでまとめたものを書きます。
Society5.0社会とは
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会のことです。
IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。
また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。
社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。
私自身このような社会がもうすぐやってくると思っていますし、みなさんもそう感じていると思います。
そしてこのような社会になるにつれて人間に求められることについても変化していきます。
また『Society 5.0 に向けた人材育成 ~ 社会が変わる、学びが変わる ~ 』より
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/06/1405844_002.pdf
将来、AI やロボットによって多くの仕事が代替され、人間の負担が軽減され ていくことが予想される一方で、大量の失業者が生まれるのではないかという 議論がある。
これまで人類が経験したことのない速度で技術が発展し、新たな雇 用が生み出されるとしても、それに対応できるだけの準備が労働者の側になけ れば、雇用のミスマッチにより多くの失業者が生まれると悲観的に予測する声 もある。
またデータとしては現在の仕事の47%が10〜20年後にAIロボットにとって変わられるともいわれています。
街灯のろうそくに火をつけていた労働者たちが電灯の普及によって仕事を失ったように…
このような大きな社会の変化の中でこれからの教育「Society5.0教育」は何を育みたいのか書いていきたいと思います。
Society5.0教育とは
Society 5.0 社会において我々が経験する変化は、これまでの延長線上にない劇的な変化であろうが、その中で人間らしく豊かに生きていくために必要な力は、これまで誰も見たことのない特殊な能力では決してない。
むしろ、どのような時代 の変化を迎えるとしても、知識・技能、思考力・判断力・表現力をベースとして、 言葉や文化、時間や場所を超えながらも自己の主体性を軸にした学びに向かう 一人一人の能力や人間性が問われることになる。
特に、共通して求められる力として、
①文章や情報を正確に読み解き、対話する力、
②科学的に思考・吟味し活用する力、
③価値を見つけ生み出す感性と力、 好奇心・探求力が必要であると整理した。
この3つの力は新しい学習指導要領の「3つの生きる力」「評価の3観点」と関係があることがわかります。
新しいものと出会ったときの対処法はいつの時代でもかわらないということだと思います。
科学リテラシ ーや、その基盤となるサイエンスや数学、分析的・クリティカルに思考する力、 全体をシステムとしてデザインする力が求められます。
これは「Science, Technology, Engneering, Art, Mathmatic」を育成するSETAM教育につながっています。
これも最近よく聞く言葉だと思います。
小学校のプログラミング授業のどうにゅなどに大きく影響していると考えられます。
Society 5.0 における学校は、一斉一律 の授業スタイルの限界から抜け出し、読解力等の基盤的学力を確実に習得させ つつ、個人の進度や能力、関心に応じた学びの場となることが可能となる。
これも「アクティブラーニング」や次のホットワードになるであろう「アダプティブラーニング」を推進することと関係があります。
学校が能動的に学習できる場への転換が求められています。