天才を殺す凡人
今日はこの「天才を殺す凡人」について書きたいと思います。
日本でどうしてイノベーションが起こりにくいのか?
TOYOTAのような世界的な企業が現れてこないのか?
そこには日本は「天才が活躍できない環境である」という事実があるからだと書かれています。
この本は1つのストーリーを軸に様々な知識を散りばめながら書かれているので非常に読みやすいです。
是非その手によって読んでほしいと思います。
アートは説明することが困難。だからサイエンスや共感性に負ける。
天才には私たちに見えていない景色が見えています。
この本では「幽霊が見えている」のと同じような感覚と表現されています。
だからこそ天才が新しく開発したアート(アイデア)は多くの人には理解されにくいし、突拍子のないことを提案します。
そして最先端であることで数値として表すことが非常に難しいです。
だからこそ会社などで数値として利益を表すことができない。
だからこれまでの数字が出ている既存の事業などと戦っても負けてしまうのです。
そうして天才のアイデアは採用されなくなります。
創造性の評価→反発の質と量
天才のアイデアは先述した通り凡人には理解することが困難です。
しかしこの効果を適切に測定する方法があります。
それが「反発と支持」の質と比率です。
反発については「広くて浅い反発」であれば無視してオッケーです。
人は自分の知らないものを嫌ったり、恐れたりする生き物ですから、それらから来る意見はくみ取らなくていいのです。
支持については「狭くて深い支持」が必要です。
物の良し悪しを客観的に判断できる秀才が何人か支持していることでアイデアが本当に価値のあるモノなのかがわかります。
そしてこの「広くて浅い反発」と「狭くて深い支持」の比率によってイノベーションの形式が変わります。
9:1,8:2→業界を覆す破壊的イノベーション
7:3~5:5→多くの人に使われるサービス
4:6~2:8→現システムの改善
このようにして天才のアイデアを評価することができます。