いい言葉8『答えが1つでない問題を解くために』
私たちの世界には答えが1つの問題と、答えが1つでない問題があります。
「江戸幕府をひらいた人は誰でしょうか?」
この答えは”徳川家康”1つだけです。
「今日の晩御飯は何を食べればいいか?」
この答えは無数にあります。
そして私たちが生きる世界では圧倒的に「答えが1つでない問題」の方が多いです。
答えが1つではない問題は正解の定義が曖昧で、とても見えずらいです。
上の今日の晩御飯についての正解はあるのでしょうか?
晩御飯くらいなら人生に影響が出ませんが、人生に影響する問題も「答えが1つではない問題」ばかりです。
例えばあなたがセブンイレブンの社員として働いているとしましょう。
「新しい店をどこに出すか」あなたは決めなければいけません。
1つ目の候補は駅前で人通りも多いが土地代が高い場所。
2つ目は商店街から少し離れているが土地代が安い場所。
これにあなたは答えなければいけません。
あなたの答えがそのまま会社の利益に直結します。
もし経営がうまくいかなければ、あなたは店を潰した責任が生じるかもしれません。
クビにされるかもしれません。
このように大人になると責任が大きくなることで1つでない答えの中からより良いものを選ぶことが要求されます。
答えが1つではないからこそ私たちは考えて行動する必要があります。
そのときに大切になってくるのは、「答えが1つの問題」について考えることです。
答えの1つではない問題は選択肢の中に必ず長所と短所があります。
これらを1つずつ分解して、それぞれで答えを出すことでどちらの答えの方が優れているか判断します。
この力をつけることが学校での「答えが1つの問題」を解く意味だと私は思います。